博多の名店を巡って必食グルメを堪能!

水引で心を込めて
ご縁を結ぶ博多のもてなし

真心と
彩り添える
博多水引

グラフィックデザイナーを経て、家業を継いだ宏美さん。今までにない色合いやデザインで注目を浴びている。

「贈りものに結ぶ水引は相手を思い、結び目に心を込める日本美が宿ったもてなしの文化なんですよ」。そう教えてくれたのは水引デザイナーの長澤宏美さん。ねじりの強さ、立体的な美しさ、博多らしい粋を特徴とする「博多水引」をもっと日常の中に浸透させたいと、新たなデザインのアイテムを生み出している。2019年2月には店舗をリニューアル。「結びの世界をどこまで広げられるか」と試行錯誤する宏美さんのアイデアとセンスが、心を贈る水引の清らかな文化を身近なものにしてくれるだろう。

ボトルリボンや箸置きなどモダンなデザインを展開。スーツに彩りを添えるブートニエールも人気。

博多水引 ながさわ結納店

創業者の長澤宏昭さんは博多を代表する水引職人。細部までこだわった美しい水引は「博多水引」と呼ばれるようになり、現在は2代目の宏美さんが伝統に新しい風を吹き込んでいる。

博多区上呉服町13-231
☎092-271-0813
□営 10:00〜18:00(日祝日は〜17:00)
□休月曜

息吹を吹き込む、
若き博多人形師の挑戦

その手から
土の中に
生命を宿す

 小さなショップやギャラリーが入居する「冷泉荘」。2016年春に仲間入りしたのが、博多人形師・田中勇気さんだ。400年続く伝統工芸に魅せられ、10年の修業を経て、工房兼ギャラリーをオープンさせた。「どんな作品も、これまでの博多の歴史の延長線上にあるもの。自分の作品もこの流れの中にあると思うとワクワクしますね」。受け継がれてきた伝統に、今若き息吹が吹き込まれる。かつては嫁入り道具だった博多人形は、まさに「郷土の誇り」。伝統の中にありながら、今の博多を感じさせる作品が、ここから生まれる。

生命を吹き込むように、一体一体に絵付け。モチーフの人物像や歴史を勉強しながら、創作のヒントにする。

柔らかな色合いに豊かな表情、繊細でありながら、今にも動き出しそうなダイナミックさも田中さんの作品の中に感じられる。

田中勇気博多人形工房

工房では教室も開き、実際に体験してもらうことで、博多人形の歴史や魅力を深く伝える役目を担う。だるまや猫など小さな人形に思い思いの色を施す絵付け体験(1650〜2200円※サイズにより変動あり・要予約)が人気。

博多区上川端町9-35冷泉荘A-41号室
☎080-1600-1042
□営 0:00〜17:00(絵付け体験最終受付16:00)
□休月〜水曜(不在日あり)


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